Factom 公証データ管理のユースケースとトークンモデルについて

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Factom 公証データ管理のユースケースとトークンモデルについて

更新日 2020/02/18

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目次
  1. 1. Factomが提供するプロダクト Factom Harmony
  2. 2. Factom (Factoid)の仕組み
  3. 3.  Factomの活用事例
  4. 4. 過去の資金調達

Factomとは

Factomは、土地の所有権や住民票、保険などの公証データを管理するためのプラットフォームを提供しています。2014年にアメリカのテキサス州で創業しました。
日本の取引所に上場しているものの、意外とトークンモデルは知られていない気がするので、是非ご一読ください。

Factomが提供するプロダクト Factom Harmony

Factom Harmonyは、Factomブロックチェーンを組み込むためのサービス BaaS (Blockchain as a Service) です。

Factom のプロダクト Factom Harmony

アメリカの住宅ローンデータを管理するサービスとして、スタートしました。(詳細は後述)
具体的には、以下の2つに分かれています。

Harmony Integrate

企業向けにブロックチェーンを使用したデータレジストリを提供します。

Harmony Connect

開発者向けのブロックチェーンを簡単にアプリに導入するためのサービス。ノードと通貨がないことが特徴です。

Factom (Factoid)の仕組み

FactomにはFactoid(FCT)とEntry Credit(EC)という2種類トークンがあります。
Factoid(FCT)はFactomのネイティブトークンで、取引所のトレードやFactom Protocolの利用時の取引に使われます。Factoid(FCT)には、発行上限がありません。
Entry Credit はステーブルコインで、1EC=0.001$ に固定されています。
Factom Protocolでは、ECを使ってデータを入力をします。

factomのトークンモデル factoidとEC

1, ユーザーは、1ドル支払う
2, Factom運営は0.33FCTをバーンする ユーザーは1000ECを得る
3, 得たECでデータ入力をする(1ECで1キロバイト分のデータ入力が可能)

毎月73,000FCTを発行(ミントと言います)します。
ユーザーの総利用量がそれを超えれば、バーンにより総供給量が減り、Factoid(FCT)の価格が上昇します。
このように発行総供給量を変化させ、インフレ/デフレによって価格とトークン需要を比例させるトークンモデルをバーン&ミント均衡トークン(Burn and Mint Equilibrium Model)と呼びます。

Factomのユースケースとしては、企業や政府の利用を想定しています。彼らは法規制やボラティリティなどの理由から暗号通貨を保有できないという事情があります。
以上の処理はバックグラウンドで行うことも可能で、それによってユーザーはEC、Factoidの暗号通貨を所有しなくてもFactom Protocolを利用することができます。

 Factomの活用事例

Factomは、これまでにあらゆる分野で数々のユースケースを生んできました。 

・住宅ローン
2017年に「Factom Harmony」プロジェクトを発表。アメリカの住宅ローンデータの管理が目的です。(詳細は後述) 

・FinTech
2016年に中国の金融システム会社である融都(Rongdu)と提携を発表。Rongduの金融ツールにバックエンドのブロックチェーンを提供しています。 

・都市開発(スマートシティ)
2016年に中国のコンサルティングファームiSoftStoneと提携を発表。中国の約80都市でスマートシティ構築に向け、行政サービスの透明性を確保し、データの管理や監査コストを抑える狙いです。 

・土地の登記
2015年にホンジュラス政府と提携を発表。土地の権利をブロックチェーン上で管理しています。 

・医療データの登録
「dLoc」プロジェクトを発表。オフラインのカルテ情報をブロックチェーン上に記録して、医療機関内で患者のデータを瞬時に共有する狙い。(詳細は後述)

この中でも、特に代表的なプロジェクトが「Factom Harmony」と「dLoc」の2つです。

Factom Harmony

上記にもあるFactom Harmonyは、 2017年にアメリカの住宅ローンデータを管理するためにスタートしたプロジェクトです。
アメリカでは、毎年5兆ページという膨大な量の住宅ローン契約に関する取引データが積み上がっています。これらのデータをブロックチェーン上での保存・管理を開始しました。これにより、事務の手間や人件費が削減され、各種手数料も安くなることから、およそ5兆円の管理コストが削減されると言われています。また、ブロックチェーン上に保存されているため、不正や情報漏洩のリスクは低く、安全にデータ管理ができます。

 

dLoc

dLocは、バーコードやQRコードのような「dLocステッカー」と呼ばれるものを読み込むだけで、ウェブ上から書類のデータを引き出すというプロジェクトです。SMARTRAC(スマートロック)という企業と共同で開発されており、主に医療分野において応用が期待されています。 
これまで、紙媒体で保管されていた医療記録やアレルギーなどのカルテ情報をブロックチェーン上に記録して医療機関で共有することを目的としています。記録した情報は「dLocステッカー」から瞬時に引き出すことができるため、外出先で急病にかかったり、事故にあったりした場合でも適切な診断や処方を受けることが可能となります。 
医療現場では相当数のカルテを保管しており、患者同士のカルテが混ざってしまったり、失くしてしまったりなどのトラブルも起きています。dLocは書類を保管するコストの削減や、作業の効率化をすることが可能です。「dLocステッカー」は、ブロックチェーン上に記録されているので、データが書き換えられる懸念もありません。

過去の資金調達

2015年3月から5月にかけてのトークンセールで、1100万ドル(約1.1億円)を調達しました。
2017年4月にシリーズAでDraper Associates、Medici Ventures、Peeli Ventures、Harvest EquityをはじめとするVCから、800万ドル(約8億5,500万円)を調達しました。 
また、2016年11月にビル&メリンダ・ゲイツ財団から5,000万ドル(約54億円)、2019年7月に米国エネルギー省(DOE)から20万ドル(約2,140万円)の助成金を受けています。


参考URL
Factomのプロダクト(公式サイト)
https://www.factom.com/products/
Rongduとの提携
https://www.factom.com/company-updates/rongdu-technology-and-factom-inc-partnership/
Factoid 、ECの仕組み
https://factomize.com/the-genius-of-the-factom-two-token-system/


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