Fat Protocols なぜプロトコルに投資すべきか

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Fat Protocols なぜプロトコルに投資すべきか

更新日 2020/01/09

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目次
  1. 1. Fat Protocols 理論とは
  2. 2. インターネットとの比較
  3. 3. なぜFat Protocols現象が起きるのか
  4. 4. トークンフィードバックループとは

Fat Protocols 理論とは

Fat Protocols理論とは、Placeholderの投資家Joel Monegro氏がUnion Square Venturesに在籍当時の2016年に提唱した理論です。
古い理論ですが、未だに色あせることなく共通認識になりつつあるので、是非目を通してみてください。

Fat Protocols概要

一言でいうと、ブロックチェーン領域では、「アプリケーションよりもプロトコルレイヤーのプロジェクトの方が価値がある」というものです。

実際に、ファンドのポートフォリオや注目カテゴリーには、プロトコルレイヤーがあがることが多いです。
たとえば、Polychain Capital などは、プロトコルレイヤーのプロジェクトを中心に投資すると公言しています。

インターネットとの比較

プロトコルとインターネットの比較

インターネットの通信には、TCP/IP、HTTP、HTTPSなどのプロトコルが使われています。これらは、普段ユーザーがサイトを閲覧する際に意識されることなく、だれでも無料で使っています。
そして、インターネットの会社はアプリケーションのwebサービスを開発しています。

しかし、ブロックチェーンのプロジェクトでは、プロトコルを開発するプロジェクトが多いです。BitcoinやEthereumもプロトコルです。
プロトコルに価値がつき、プロトコルの使用に手数料(Ethereumのガスなど)がかかるからです。

また、現段階ではHTTPSのような絶対的な規格が定まっておらず、用途により異なり、競争段階にあるため、プロトコルが乱立しています。
これは、ブロックチェーンのユースケースがまだゲームなどしか出てこないと言われている要因でもあります。
一般ユーザーの目に見えるアプリケーションではなく、その基盤となるプロトコルに開発者のリソースが集中しているからです。

なぜFat Protocols現象が起きるのか

Fat Protocolsの現象が起きる要因は2つあります。

1. 共有データ層(shared data layer)
2. トークンによる投資

BitcoinやEthereumなどのパブリックブロックチェーンでは、共通のデータに誰でもアクセスできます。
これをJoel Monegro氏は、共有データ層(shared data layer)と呼んでいます。
これによって、同じプロトコル上でローンチしたサービスは相互運用性を持つことができます。つまり、サービスをまたいで、プロトコルが利用できます。

共有データ層(shared data layer)共有データ層とは何かを参考に作成)


二つ目の理由は、トークンを介して、プロトコルへの投資が可能になったからです。
インターネットでは、HTTPなどのプロトコルは研究者が作っていて、プロトコルによって収益をあげることはできませんでした。

トークンによって、プロトコル開発者が収益を得られます。
さらに、他の開発者がそのプロトコルを利用して、アプリケーションを構築すればするほど、より多くの収益をあげられます。

トークンフィードバックループとは

トークン投資から始まり、エコノミクスが循環する様子をトークンフィードバックループと名付けています。

トークンフィードバックループとは

投資家がトークンに投資します。
開発者は、その資金をもとにプロトコルやサービスを開発します。
トークン価値が上昇し、ネットワークの発展につながります。

ポイントは2つあります。
1点目は、このループは投資・投機から始まるという点です。
初期の成長は投資や投機によって決まります。
ほとんどのトークンには発行上限が決まっているため、希少性があり、バブルが起こりえます。

2点目は、ループの最後に何が起こるかです。
エコノミクスが機能していれば、新規ユーザーの参入と投資家のさらなる資金投下が起こります。
そのため、時価総額がさらに上がり、このループは繰り返されるのです。


参考URL

Fat Protocols原文
https://www.usv.com/writing/2016/08/fat-protocols/
全文和訳
https://markets.bitbank.cc/article/fat-protocols
共有データ層とは何か
https://markets.bitbank.cc/article/the-shared-data-layer-of-the-blockchain