Polychain Capital 100億円規模のヘッジファンド

ファンドレポート Polychain Capital

Polychain Capital 100億円規模のヘッジファンド

更新日 2019/12/09

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目次
  1. 1. 運用方針について
  2. 2. 注目しているカテゴリー
  3. 3. 過去の業績

Polychain Capital は、2016年から巨額の投資を続けているファンドです。
しかし、30人程度(2019年10月)と少数精鋭で広報もあまりしていないためホームページも簡素で投資方針なども全く発表されていません。
過去のインタビューなどからどういったカテゴリーに投資しているかを読み解きたいと思います。

運用方針について

Polychain Capitalは、Coinbaseの最初の従業員であるOlaf Carlson-Wee氏によって2016年に設立されたファンドです。
a16z、Union Square Ventures、Sequoiaなどから1,000万ドル(約10億円)しました。

運用方針が特徴的で、ヘッジファンドでありながら、シードVCのようなベンチャー投資の考え方を持っています。
投資の際は起業家に直接会って構想を聞き、コードまで見て判断しているとコメントしています。
良いプロジェクトに早期投資して保有し続けるという長期投資のアプローチをとっています。
一方で、約90日ごとにポートフォリオのバランスを再調整していて、ベストなポジションを取るために柔軟に対応しているようです。

注目しているカテゴリー

Polychain Capital 投資カテゴリー

「アプリケーションではなくプロトコルレイヤーに投資する」と過去に明言しています。
ユーザーのみに提供するアプリケーションよりも、その基盤となるツールやプロトコルを開発者向けに提供した方がマーケット初期においてリターンが大きいと話しています。
これは、PlaceholderのJoel Monegro氏が提唱した「Fat Protcol」と同じ考え方です。

また2017年3月当時には、BitcoinのシェアはEthereumなど他のチェーンに置き換えられると予測していました。
プロトコルとしての価値を見たときに、開発者にとってサービス開発のしやすいからです。
実際にこの発言以降と現在を比較すると、Bitcoinのドミナンスの割合は大きく下がっています。

カテゴリーとしては、Web3.0に注目していると発言しています。
ここでのWeb3.0は、データだけでなくもう少し広義で所有権をユーザーに持たせるような分散ネットワークのことを指しているようです。
例として、Tezos、Filecoin0xなどを挙げて説明しています。

過去の業績

Polychain Capital過去の業績

2017年には2,303%の利益を上げました。
しかし、2018年には40%の損失を出しています。
管理資産額は、10億ドルから5億9,150万ドルへ下がりました。(2019年4月)
Olaf Carlson-Wee氏は、「暗号通貨領域では、ボラティリティは折り込み済み」と発言しています。
しかし、共同創業者であるRyan Zurrer氏を解雇するなど厳しい状況です。
ヘッジファンドといえど、ボラティリティには耐えられないようです。

最近の投資

投資先であるWeb3 Foundationと提携して、Polkadot ネットワーク立ち上げを支援するファンドを立ち上げました。

また、CoinListが取引所をつくるにあたって、増資の支援をしています。
業績不振の発表後も、投資自体は積極的に行っている様子です。


参考URL

ycombinator でのOlaf Carlson-Wee氏のインタビュー
https://blog.ycombinator.com/blockchain-investing-with-olaf-carlson-wee-and-aaron-harris/

Olaf Carlson-Wee氏 2017年3月のポッドキャスト ビットコインとイーサリアムについて
https://soundcloud.com/arthurfalls/the-ether-review-59-money

過去の業績と共同創業者解雇について
https://www.theblockcrypto.com/post/4425/polychains-2-exec-ryan-zurrer-leaves-the-firm-amid-weak-2018-performance