0x DEX構築のためのミドルウェアプロトコル

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0x DEX構築のためのミドルウェアプロトコル

更新日 2019/12/26

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目次
  1. 1. 0x DEX流動性を高める仕組み
  2. 2. ZRX トークンモデル変更について
  3. 3. ユーザーの意思を尊重するガバナンスを模索中

0xは、DEXを簡単に構築するためのプロトコルです。独自のチェーンはなく、イーサリアム上で動作します。
0x 上にDEXを開発するので、Layer3.0のミドルウェアにあたります。

0xに注目している理由は2つあります。
一点目は、ミドルウェアプロトコルとして実際に使われ、その上に既にアプリケーションが稼働している事例だからです。
二点目は、トークンモデルを変更している点です。ローンチ後に、エコシステムが変更される事例は非常にめずらしいです。変更後のステーキングさせるモデルはうまくいくのか、どういう意図があるのかについて注目しています。

0x DEX流動性を高める仕組み

0xの仕組み

0xで構築したDEXをリレイヤーと呼びます。Radar Relayやdydxなどがあります。
メイカーは指値注文する人、テイカーは成行注文する人を指します。

メーカーが指値注文をリレイヤーへ渡します。リレイヤーは注文をオーダーブック(注文板)へ書き込みます。テイカーの成行注文で成立した取引をマッチさせます。ここまでが、オフチェーンで行われています。最後に、実際の取引をオンチェーンで決済します。

DEXの問題点は、処理速度の遅さと手数料が高いことです。
0xでは、注文をオフチェーンで行い、決済のみをオンチェーンで行うことで処理速度をあげ、ガスコストを削減しています。

ZRX トークンモデル変更について

ZRX トークンモデル変更の経緯

変更前は、トレーダーがリレイヤーへZRXトークンでリレイヤーが設定した手数料(無料も可)を支払うというシンプルなモデルでした。
 ZRXトークンで手数料を支払うために、ZRXを保持するユーザーが増えると考えられていました。

しかし実際のデータでは、0x上でトレードしているアドレスのほとんどは、ZRXトークンを所有していませんでした。また、ZRXホルダーは、ほとんどトレードしていませんでした。
つまり、ZRXはほとんど流通していなかったになります。

0xの思惑には、0xプロトコル使用者にZRX トークンを所有してほしい、ZRXホルダーのガバナンスによって、ユーザーの利益を優先される仕組みにしたいという考えがあります。

そのため、マーケットメイカーという報酬プログラムを開始しました。
マーケットメイカーとは、裁定取引を目的としてプログラムによって多額の取引を行うユーザーのことです。実装用のドキュメントが提供されており、botを作成することが想定されています。0xのサイトから応募して承認されるとマーケットメイカーになれます。

0x トークンモデル変更後 ワークトークンモデル

変更後は、マーケットメイカーがZRXをステーキングする、ワークトークンモデルになります。
テイカーなどの注文者が0xプロトコルに手数料を支払います。
取引手数料はZRXへ変換する手間を省くため、ETHで支払われるようになりました。
集められた手数料は、0x上に報酬プールとして10日間プールされます。

マーケットメイカーは最初に100 ZRX 以上をステーキングします。10日後にステーキング量と自身の取引量に応じて、流動性報酬をETHで受取ります。

また、100 ZRX持たないユーザーでもステーキングに参加できます。
マーケットメイカーが作成するステーキングプールへZRXを預けると、流通量報酬の一部を受け取れます。この仕組みをデリゲートと呼んでいます。
デリゲートは、すべてのZRXホルダーにリターンを返したいという意図から設計された制度です。

ユーザーの意思を尊重するガバナンスを模索中

今回の変更のもう一つの方針として、ガバナンスの導入があります。
ガバナンスの目的は、意思決定者にユーザーの利益を優先させることです。
0xの利害関係者には、リレイヤー、マーケットメイカー、トレーダー、dApps開発者の4者がいます。
その中でもエコシステムへの貢献度が高いマーケットメイカーへ還元するという方針です。

0x ガバナンスについて

現在は、0xチームがアップデートを提案し、ZRXホルダーが投票によって採用するか否かを決定するという運用です。
将来的には、Liquid democracy(流動性民主主義)を採用する構想があるようです。これはZRXホルダーが、自分で投票するか、他の代表者に投票を委任するかを選べる制度です。
代表者としてリーダーを立てたり、開発チームに権限を委ねる選択肢があることで、民主性を維持しつつ開発速度を妨げないようにする狙いがあります。

すでに開発についての投票が開始されていますが、まだ模索中の様子です。
しかし、ブログの発信や過去のアップデートからは、ユーザーやホルダーに還元するという方針には一貫性があると言えます。



参考URL一覧
トークンモデルの変更について Medium公式ブログ(日本語)
http://pr8.work/0/トークンモデルの変更
マーケットメイカー実装用のドキュメント
https://0x.org/docs/guides/market-making-on-0x
マーケットメイカーになる方法について
https://www.reddit.com/r/0xProject/comments/dyxscc/what_are_the_conditions_for_becoming_a_market/
ガバナンスについての方針
https://blog.0xproject.com/governance-in-0x-protocol-86779ae5809e

現在稼働中のガバナンス投票
https://0x.org/vote

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