Grin 通貨概要

技術 Grin

Grin 通貨概要

更新日 2019/04/02

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目次
  1. 1. Grinの特徴
  2. 2. 誕生の背景
  3. 3. Grinで使われている技術
  4. 4. マネタリーポリシー

Grinの特徴

Grinは、匿名性とスケーラビリティの両立を目的としてつくられた通貨です。
匿名性プロトコルのMimblewimbleをベースにしています。
Grinでは、送金金額、送信者、受信者が秘匿化できます。

これまでのZcashMoneroなどの匿名性通貨は、ブロックサイズが大きく、スケーリングに難がありました。
Grinのブロックサイズは、Moneroの1/15 , Zcashの1/30 とかなり小さく、ブロック時間は1分です。

また、非中央集権な思想を徹底していて、オープンソースコミュニティによる開発や、プレマインなし、ICOしないなどの特徴があります。

誕生の背景

Bitcoinには、IPアドレスの特定ができてしまうなど、匿名性に限界があり、それを克服するためにサイドチェーンとしてMimblewimbleという匿名性のためのプロトコルが開発されていました。
しかし、根本の設計が違うため、MimblewimbleをBitcoinに直接適用することはできませんでした。
そこで、Mimblewimbleの実装をベースにすることによって匿名性の欠点をなくした通貨としてGrinが生まれました。

Grinで使われている技術

Mimblewimble

秘匿性に関しては、公開鍵、秘密鍵、アドレスが不要などMimblewimbleによる特徴があります。
Mimblewimbleの中で、Confidential Transaction 、カットスルーなどを使った秘匿技術を使っています。
また、Mimblewimbleの欠点を補うためのダンデライオンリレーもあわせて実装されています。

PoWアルゴリズム Cuckoo Cycle

PoWアルゴリズムのCuckoo CycleというPoWを採用しています。Cuckoo Cycleは、ASIC耐性が最も強いフレームワークと言われいて、グラフ理論的PoWと呼ばれています。

デュアルPoW

Grinは、ローンチから最初の2年は2種類のPoWアルゴリズムを同時に使用するデュアルPoWを採用しています。
なぜ2種類のPoWアルゴリズムを採用したかというと、GrinはASICに対して長期的には歓迎すべきだが、ローンチ時のシークレットマイニングは絶対に避けなければならないという方針があるからです。
Grinはsecret ASICに対して脆弱であるため、少数の初期マイナーがハッシュレートをコントロールできてしまい、それが時価総額の上限になることを避けるためです。
ASICフレンドリーなPoWであるCuckatoo31+と、ASIC耐性のあるPoWであるCuckaroo29を併用して使います。
ローンチ後の時期によって、どちらのPoWアルゴリズムでマイニングされたブロックかという比率を調整することにより、ASIC耐性とdifficultyをコントロールします。

マネタリーポリシー

Grinのユニークな思想は、マネタリーポリシーにあります。
英語の原文参照: https://github.com/mimblewimble/docs/wiki/Monetary-Policy

Grinは、Store of Value の向上ではなく、交換媒体としての流通を目指しています。
これは、通貨として使われることを目指しているGrinの特性上、流通量の増加を重視したほうがよいからです。
そのためGrinには半減期がなく、発行上限を決めずに、常に毎秒60Grin発行し続けることによって恒常的なインフレを目指しています。
Grin Supply
に予測インフレ率のグラフがあります。スプレッドシートはこちらです。

初期は400%とかなり高いインフレ率ですが、年々低くなっていきます。新規供給率は、10年後10%以下、20年後5%、50年後2%になる見通しです。最終的には、BTC、ゴールドと同じく、ほぼインフレしない状態へ収束していきます。

PoW通貨の特徴として、初期マイナーや大口が過度に持ちすぎ、価格操作できてしまうという懸念がありますが、Grinのインフレ率は無意味なholdを防ぎ、流通を促進させる狙いがあります。
常に一定割合を発行し続ける通貨というものは、法定通貨含め今までになく、経済学者からもGrinの将来は注目されています。

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